2012年 03月 25日
2日目。 今日はCT10時間の道程。戸田峠バス停をゴールとする。 目的地への最終バスは16:14発。 写真は、宇久須峠手前から魂の山に続く草原の稜線。 西伊豆~駿河湾をも見渡せる爽快なトレイル。 5時前に起床。外はもう明るい。晴れている。 標高900m地点で気温2度。もうすっかり春だ。9時間寝たことになる。ほぼ熟睡で。昨日は幕を張って以来、雨は降らず、比較的結露も少なくドライで拭く必要はなさそうだ。多少風があったせいかも。 だらだらと片づけながら、湯を沸かし、コーヒーで無印バウムを流し込む。甘くてあったかくてホッとする。 来たときと変わらずの状態に撤収完了。 登山道を外れた稜線をそのまま進む。二本杉峠までは5分とかからないだろう。 苔が気になったり、 倒木が鳥みたいだったりしながら、 登山道復帰すると二本杉峠は目の前。 東屋とその周りにはやや雑然とした感じだが多少フラットがある。昨日、ここまで素直に進むべきだったか。いや、登山道を外れたあの稜線の落ち着いた雰囲気が快適だったからそれでいいんだ。 どフラットなトレイルを進む。朝日が差し込む森が気持ちいい。 去年の11月に行った奥秩父縦走路の笠取小屋から将監峠に続く道を思い出す。 フラットが続く滑沢峠を過ぎる。 山と高原地図2012には、滑沢峠ー三蓋山間は「崩壊のため通行不可」とある。事前の調べでは15-20mの崩壊らしい。 倒木の先がどうやら崩壊箇所っぽい。 あら!見事に崩れてる…。 高巻くに限る。通行止めとは言え踏み跡があり、それを辿る。ミッションクリア。 三蓋山までは久々の登り。とは言え急登はつかの間ですぐにゆる登りとなる。 三蓋山山頂付近の明るいブナの森。この辺は至るところにフラットがある。 山の朝の気持ちよさ倍増。 猫越岳までは1000m前後のフラットが再び続く。それまでよりも空が見える感じがする。樹々が変わってきたのか、その背丈が低くなってきたのか。開放感が出てきたよ。 猫越岳を過ぎた火口湖でパン休憩。広くはないが落ち着く水辺だ。 フラット下りの先には広い空の予感。 いよいよ樹林帯を抜けて草原地帯に突入だ。 海だって見える。宇久須港からの駿河湾。 伊豆山稜線歩道の名に相応しい、稜線闊歩を楽しむ。 仁科峠に到着。ここまでにCTを1時間短縮。調子いい。 風早峠を越えた宇久須峠手前から魂の山へ続く冒頭の写真の稜線を行く。開放感のあるやわらかい芝生の稜線が続く。 遮るもののない稜線を歩くのって気持ちいい。初日の苔むしたブナの森歩きとの対比がまた面白い。 疲れ始めてきているのか、ガニ股歩きになっている。この時点で膝痛が発症しているが、原因は歩き方にあることが分かる。 宇久須峠到着もスルー。 魂の山へは想定外のアップダウンを経て到着。 再びの森歩き。この辺でシカが4-5頭、トレイルを横切った。 土肥峠手前からは、車道沿いのトレイルを進むことになる。杉の植林帯。わざわざ「杉」って書いてある。花粉症には堪える。ここから船原峠までは車道のそば、眺望なし、想定外のアップダウンのB級のトレイルが続く。 南無妙峠で2度目のパン休憩。今日はここまで既に20kmを過ぎたカラダをメンテすべく、花粉症対策、アミノバイタル補給。残りは10km強。 棚場山で正午を迎える。気温は10度強。再びパタのナイントレイルズJKを脱ぎキャプ3で歩く。 伽藍山へ向かう途中に表れたのは何と舗装路歩き。2km強だろうか。疲労のなかで、萎えかけた…。 わずかな区間、土のトレイルを登る。 駿河湾を背景にした伽藍山への登り。舗装路歩きの疲れを癒してくれる。疲労が抜けるわけではないが。アップダウンがしんどい時間帯になってきた。口数も減ってきた。 山頂で休もうと思っていたが、そこは道路脇。 とは言え僅かなバイク乗りしか通らないので、ザックを下ろしドカッと地べたに座る。 前半の貯金があるのでバスには確実に間に合う。本気で30分位、寝てやろうかと思った…。 三たびの舗装路から達磨山に登るトレイル復帰。 ここから古希山-達磨山-小達磨山までは一転して草原の快適トレイルが復活!しかし、ここまで騙し騙し来た両膝に激痛が走り出した。トボトボしか進めない。元気ならスピードハイク適地だろう。 達磨山への登り。 小達磨山への登り。海を背にして登る。膝痛をこらえながら。 小達磨山からの下り。あともう少し。 戸田峠着は15:30頃。 バス時間まで裸足でくつろいだ。 達成感はある。久々の山泊とロングトレイルの組合せに高揚した。 歩きたくて、泊まりたかった今回には、天城越え~伊豆山稜線歩道は長く平坦で最適だった。 2日目の伊豆山稜線歩道のフカフカの遮るもののない稜線歩きは近郊の山では味わったことのない感覚だった。ホント快適だった。 弱点を挙げるとすれば、土肥峠から伽藍山間のアップダウンの伴うB級トレイルとC級舗装路。トレランで強く踏まれたせいか雨の後のトレイルは荒れ気味だった。 船原峠あたりをゴールとしてバスで修善寺に向かうのも良いのかなと思ったり。 今でもビバークポイントを下った先にあった生活跡は気になるが。だって30年位前のラジカセとか鍋とか毛布とかが放置されてるんだもん…。 登山道を外れると色々あるってことかな。 あとは膝対策。これは歩き方の改善に尽きる。意識的にまっすぐ脚を出すことと、下りの大股歩きの自粛だろう…。加えてロキソニンを持とう。
by takemicchy
| 2012-03-25 01:13
| 伊豆
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Comments(10)
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AkinoriMurakami
at 2012-03-25 18:43
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ウ〜ン。やはり羨まし過ぎます。
特に草原のフラットは素晴らしい! ここは絶対に行きます。
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以前雑誌のピークスで見て以来、伊豆は気になっている地域でした。
草原歩きは気持ち良さそうですね、行きたい気持ちがムクムクと盛り上がってきますよ。 あと下りの膝痛は歩幅を小さくするだけで大分マシになりますよ~。
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takemicchy at 2012-03-26 22:40
Akinoriさん
修善寺から戸田峠までバスで行って、 草原フラットスタートってのもありですよ~。 南側の森も地味ですがフラット度合いは好きでした。 ようようさん 本来は膝痛にやさしい草原歩きなんですけどね(笑。 ランを絡めて北から攻めても面白いと思いますよー。 春のうちにぜひー。 osonさん 近場で縦走感を味わえる変化に富んだ良いルートでした。 冬場の手軽な縦走路として笹尾根と並ぶかそれ以上と思います。 車の通りは少ないので音が気になるレベルではなく、裏山感覚ですけどね。 後半は嫁に先行されっぱなしでした…。
お疲れさまでした!!
宇久須峠付近の感じたまらないです。酒の肴に一杯やれそうです。 ロキソニンは僕も必ず持って行ってます。 ブヨに刺されまくったときに飲んだりしてました〜(効果は定かじゃないですけどw)。
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takemicchy at 2012-03-28 20:58
ホントは晴れてたら最後の達磨山辺りからは、富士見の草原縦走路らしいですよ。
そっちもごはん2杯いけるくらい美味しそうな気がします。
凄く良い景色ですね。こんなルートをチョイスする辺りやはりLong&Flat党ですね!!
しかもご夫婦別シェルター。
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takemicchy at 2012-04-07 00:03
kurosawaさん
確かに渋いルートだけど、意外なくらいに開放感がありますよ。 伊豆アルプスって呼んでもいいかも。ご当地アルプスよりもよっぽど山だし。 別居は自由度増していいもんですよ。気兼ねなくオナラできるし。
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通りすがり
at 2012-04-16 08:38
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takemicchy at 2012-04-18 00:06
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