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2012年 06月 19日

2012.6.15-17 利尻・礼文を歩く旅 day2 ~礼文・愛とロマンの8時間コースを行く~

礼文最北端のスコトン岬から、南部の香深港までのCT10時間を歩く(8時間コース+2時間)。香深港でごはんを食べてから16:10発の利尻島行きフェリーに乗りたい。
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写真は、北部のゴロタ岬付近からこれから向かうトレイルを望む。右奥には利尻岳が見える。



4:30起床。湖畔の朝日がきれい。今日は晴れて気持ちのよいハイクとなりそうだ。
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ゆっくりと撤収し、のんびりとパンとコーヒーの朝ごはん。キャンプ場はゴミを捨てられるのがありがたい。
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5:45に予約したタクシーに乗り込みスコトン岬に向かう。途中、レブンアツモリソウが2輪咲く道沿いで車を止めてくれた。通常は白い花だがこの場所にある2輪だけは赤く貴重だそうだ。
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観光客の体半は礼文にはアツモリソウを見にくるらしいが、僕らは花の名前を覚えたのは昨日だ。しかも8時間コースはアツモリソウ群生地を通らない。トレイル脇に花が咲いていたほうがいいが、無くても全然構わない。花を見に山に来ているわけではなく、もっと壮大な景観を見ながら歩くのが好きだ。そんなスタイルや趣味趣向は年齢や経験とともに少しずつ変化していくのだろうか?

最北限のスコトン岬へ向かう。(最北限とか最北端って何だろう。最北端は確か宗谷岬だったはず。じゃあ最北限って何?)
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朝日の中、ウニ漁が盛んだ。
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6:00出発。少しだけ舗装路を行く。最北限のバス停、スコトン。なんだか少し響きが間抜けな感じがいい。「このスコトン野郎!」なんて言われたら嬉しいような恥ずかしいような感じ。
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こんな浜辺の集落を行く。いきなり海岸沿いを歩く。ハイキング=山歩きと思っていたが、海辺のトレイルを歩くのもハイキングって言っていいんだろうか?磯の香りのするハイキングだ。今日の道程は数か所海岸を歩くらしい。そんなトレイルって聞いたことが無い。
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ゴロタ岬へ向けてゆるっと登る。
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ゴロタ岬から先は島全体を見渡せる絶景トレイル。冒頭の写真のように、隣島の利尻岳もくっきり見える。たまらん!
景色が広大すぎてコンデジでは持て余す。広角でズバッと撮れるのが欲しくなる。。。
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ゴロタの浜へ向けて下る。本日2度目の浜歩き。
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実際に海岸に下りるとこんな感じの視点になる。
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その後、鉄府の集落を通過する。キャラクターが描かれたブイや、猫がたくさん居たり、突然自己紹介を始める人懐こい子供たちがいたりと、とても楽しい集落だった。
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スカイ岬に続くトレイルを登る。花・緑・海が一体となり何とも快適な場所が続く。
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スカイ岬は観光バスが到着していたので西上泊集落へスルー。かもめが行き来するトレイルを歩くことは今後ないだろう。
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西上泊の分岐点に10時前に到着。ここまで3時間強が経過していたので早めのランチにする。
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再び出発。飽きるくらいの絶景が続く。フラットな極上トレイルに海と花が常に色を添える。
この辺は多種の花が咲いていた。名前は一切知らないが、知ったかぶりで花の名前を勝手につけて歩いたりした。ベストネーミング賞に輝いたのは「エゾキンポウゲ」。ありそうな名前でしょ。大体知ってる花に「エゾ」つければいいんだけど。(後で調べると実在した。しかし礼文にあった花ではない。)
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いよいよ8時間コースの最深部に至る。ここまでは礼文の大半を占める笹原だったがここからは森歩きとなる。元々、礼文島は鬱蒼たる緑濃い島と言われていたそうだが、山火事と濫伐により森は少なくなっていったらしい。この最深部には鬱蒼たる森が残るらしい。でも熊も蛇もいない安心感があるからいいね。
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1時間程の森歩きの後、再び景色が変わり、海と崖の道になる。気分的には2,000m超にいる感覚だが、ここは200m強地点。沢があり、ここで水分補給も可能だろう。
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開けた絶景ポイントで2度目のランチ&シャン1乾燥タイム。
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海へ向けて再び下るようだ。おそらく見えている入り江に出るのだろう。

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ここ海岸だけどトレイルなんです。このギャップはたまらない。地図には高波注意なんてあるけどホント時化のときはヤバいよね。
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磯の香りがきつくなってきた頃、岩の感じが変わる。飽きさせない。でも岩場続きで足の裏にダメージが溜まっていく。
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宇遠内(ウェンナイ)漁港に到着。とはいえここは船か2時間の歩きでしか到達できない漁港。
「食堂ひと休み」と言う休憩所があったので入ってみる。歩き始めて6時間、そろそろ炭酸が欲しくなっていた。
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朝どれのウニが食べられるとのことで注文。だったらビールを飲みたい。しかもビール頼むとたこ刺がサービスと言う。この先3時間歩くにもかかわらず、我慢できるはずが無い。
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つがいの味噌汁も海鮮のだし感強く美味しかった。この店があってよかったと感謝した。
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と思ったのもつかの間、8時間コース終点までは1時間強で到着するが250m登る。登れないんだ。。。力が入んないんだ。。。酔いが回って。。。350mlたった1本を2人で分けただけなのに。
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ホントは新緑のいい道なのに、辛い。汗が噴き出る。山のビールはゴールした時に飲むに限る。飲酒ハイクはいかんな。
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8時間コース終点からは、礼文林道へ進む。酔いも冷めてペースが上がってきた頃、利尻富士が顔を出す。本州の山で富士山が見えた時の感覚に近い。なんだかご褒美的で嬉しくなる。
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熊のいない島だけど。
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268mピーク経由で香深港を目指す。利尻富士の眺望がよいらしい。
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何の畑でもないのに、段々になっているのはなぜだろう。
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港へ向けて下る。ずーっと利尻富士が見える贅沢。
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15:00前に下山後、「炉端ちどり」でホッケのチャンチャン焼きを頂く。生のホッケに味噌とネギ。皮まで全部食べちゃった。
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北海道限定のキリンMetsのガラナを買って、16:10発のフェリーに乗り込み利尻に渡り、ゆ~にキャンプ場を今宵の寝床とする。公称30張のこのキャンプ場、本日は全部で4張。このキャンプ場はロケーションこそ昨日に劣るが、設備の清潔さ、充実度には驚いた。トイレクリーナーからウォシュレットまで至れり尽くせり。同敷地内に温泉施設もあり、汗も流せ疲れも癒せる。
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温泉→買出し→夕食(居酒屋)の後、21:00就寝。暖かい夜でモンベル#4だけで十分だった。ということは虫も元気で顔を数か所刺されたのには引いた。これからの時期においてシャン1の辛いところだ。

by takemicchy | 2012-06-19 23:38 |  北海道 | Comments(5)
Commented by kurosawa at 2012-06-20 00:00 x
素晴らしい!!あの食堂に心魅かれました。
ずっと遠くに見えている利尻富士も雄大ですね。
しかしお二人ともに良く歩きますねー。
Commented by yama-oson at 2012-06-20 02:58 x
とても200mそこそこの標高には見えないですね。
バーッと開けた道、すっごい歩いてみたいです。
(この夏…まじで検討してみようかな)
ちなみに、アオカンは名古屋でも言います(笑)。
Commented by takemicchy at 2012-06-20 23:03
kuroさん

海鮮好きにはたまらない島ですよ~。意外と情報の少ない島だけど。
フラットで開放感ある道は絶景続きで時にあらわれる集落と海岸が飽きさせませんよー。
しかし、広大な景色をコンデジで伝達するのに改めて限界を感じました。。。

osonさん

北海道の山は本州+1,000mの環境って言うので植生が本州の200mとは違うんでしょうね。安心・安全・快適かつ新鮮なトレイルでした。夏も涼しいし、北ア程の混雑もないしお勧めです。(8時間コースで会ったのは4人だけ。)
移動や食事含めて山行と言うよりも「旅したわぁ~」的な満足感がありました。ハイクトリップとでも言うべきか。。。
Commented by boo at 2012-06-21 15:26 x
いいですね〜。真似したいけど、ウチら夫婦はこんなに歩けないだろうなぁw
day3楽しみ。ワクワク。
Commented by takemicchy at 2012-06-21 23:17
booさん

8時間コース終着点にもキャンプ場がありますし、港までバスもありますよ~。
バックパッカー的な旅ですね。
day2でかなり体力消耗したなかで迎えるday3になりました…。


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