2012年 09月 16日
夏のうちに表銀座に行ってみたかった。 急ではあったが3連休がとれたので迷わず向かうことに。 写真は夕方の大天荘テン場からの槍。 ホントは行き先は迷わずではなかった。 南の白峰三山と迷った。派手なのがよかった。北への決め手は山小屋とごはんの充実。 夏休みの山が想定外に1泊2日だったのでお腹いっぱいにはなっておらず、複数泊で山に行きたくなっていた。 木曜夕方、仕事を早々に切り上げ、あずさで松本前泊。えきねっとの35%オフのおかげ。 翌朝は6:00発の大糸線で穂高駅に向かう。嫁は山と道ONEを新調した。 中房温泉に向かう始発バスで。8月末からは秋ダイヤに該当。 表銀座では秋の花が咲いていると山小屋のブログにあった。山の夏は短い。 日本三大急登として有名な合戦尾根を行く。一定の斜度の登りが濃淡なく続く。 整備されているので歩きやすく前半は思っていたよりも楽な印象。 登り始めて30分程度にある水場で水を汲む。どこが水場かわからないけどなんとなくそれらしいところで汲んでみる。 飲んでみるとうまいのでセイシェルは必要ない。というかセイシェル持ってきてないし。。。 時に奥多摩みたいな森を抜けていく。北アルプスのメジャーな尾根を登りながら、なぜか冬の奥多摩低山に行きたくなった。 森に山と道ONEの緑が映えている。しかしその後ろ姿は本人には見えず、歩いている最中は楽しめない。 整備された樹林帯をひたすら2時間程度登ると汗だくで消耗しながら合戦小屋に着く。 さすが三大急登。Tシャツの乾いている部分は無い程の発汗。 水もほぼ飲みきっているので水分補給には勿論コレ。スイカを志村食いする。 飲み水を補給(1L:200円)し、燕山荘に向かう。ここから本来は眺望が開けてくるのだが今日はイマイチ。 でも視界ゼロじゃないだけ全然マシ。トレイル正面に見えるのが燕山荘だ。 10:30燕山荘到着。眺望ゼロ。燕岳往復も考えたが即断念。 軽食開始の11:00はまだだが、おでんはOKらしく、コンビニおにぎりと一緒にいただく。 歩き始めてまだ3時間だけど暖かくてしょっぱい汁ものがものすごく美味しかった。 山に来ている実感をこういうところで感じる。 山バッジとか手拭いとかを雑貨屋感覚で購入したのち、 汗冷えするのでウインドシェルを着込み大天井岳方面へ向かう。 とはいえ、無風の夏山の真昼間だけあって10分も歩くと再び汗ばんでくる。 なかなか表銀座の全貌を見せてはくれないが、視界は効くので最悪ではない。 むしろ炎天下を歩き続けるよりも疲労感は少なく、サクサク進める。でも見せてほしいな、全貌を。 大下りの頭。ってことは大きく下るのだろう。ってことは登るんだろう。 表銀座って言うくらいだからフラットな稜線に近いトラバース道を行くんだと勝手に思っていた。意外とアップダウンがあることに気付く。 晴れ間がさしてきた。来た道を振り返ると燕山荘は雲の中だが、奥に大下りの頭は見える。やっぱり見えた方が気持ちいい。 下ったことと登ったことがよくわかる。 ずっと稜線の東側(進行方向の左側)から雲が上がってくる 右側(西側)は晴れ間がさすのだが。 簡単なハシゴを通過すると、 まもなく槍ヶ岳方面との分岐。大天荘方面へ。 この時点で13:00。大天荘の昼食(軽食)は14:00までなので、遅めの昼食には間に合いそうだ。 ここでお腹いっぱいにしておいて、夕食は手持ちのパンで軽く済ませるつもり。 10分ほどで大天荘が見える。 金曜日の表銀座は静かだった。燕山荘-大天荘間は10組程度にしか会っていない。 13:30到着。やっと晴れた。受付を済ませ、テント設営し、昼食を食べに小屋へ。 カレーと豚汁定食をビールで。ボリュームがありがたい。下界ではボリュームに喜ぶことなんてもうないけど。 汗っかきの夏場には、アークテリクスのMUON CAPが良かった。 かぶりっ放しだったが、メッシュを多用しているので蒸れない。 ツバがやわらかく小さく折り畳めるのも使い勝手が良い。行動時には一年通じて使うだろう。色違いで欲しくなる。 時間を持て余すので、小屋から5分の大天井岳の山頂にも行ってみた。 夕方まで歩き倒す山旅が好きだ。幕営地到着後は食べて暗くなって寝るだけの。 荷物を無駄に持たないように心がけていること含め、停滞時の快適品であるサンダルを持たないようになった。 午後の早い時間に着いてテン場でゆっくりのときは、軽くて小さい(薄い)サンダルが欲しくなる。 素足でウェットな靴に足入れするのは何とも不快極まりないし、靴にもよくない(臭い的に)。 これとか引っ張り出してみようかな。NIKEのAQUA SOC。軽いし薄いし(両足推定100g)。 夕方、雲の切れ間から見えた槍ヶ岳は良かった。欲を言えば夕暮れ時に槍・穂高を全開で見られたら贅沢だったろうに。 穏やかだった夕方はその後急変し、バケツをひっくり返したような土砂降りの夕方となったので、それぞれのソロテントに篭ることになり、スープと都会で買ったオシャレなバゲットの軽い夕食を食べそびれてしまった。 叩きつける雨でシェルターが揺れるのははじめての経験。ルナーソロもシーム済みだが、どこからともなくパラパラと水滴が降ってきて参った。はじめての床上浸水も経験。拭いては絞るの繰り返し。土砂降りには弱いのがシェルターの辛さ。 結局、パンを水で流し込んで1日目を終えた。夜中にも数度土砂降りがあり、寝たくても寝られない夜になった。
by takemicchy
| 2012-09-16 22:42
| 表銀座
|
Comments(2)
やはり平日だと空いてますね。
僕は逆周りで歩きましたが今日の燕は大混雑でした... 奥多摩辺りを静かに歩きたくなってしまいました。
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by
takemicchy at 2012-09-17 01:25
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