2014年 06月 17日
夏を前に一足先に、夏山の八ヶ岳に。 北端の蓼科ロープウェイをスタートに、南端の小淵沢をゴールにする3日間の山旅。 私的4連休と奇跡的に梅雨の晴れ間が重なりそうな幸運。 当初は天気次第で、八ヶ岳ハイクか、裏八幡平の温泉ジョグ旅の2択に絞られていた。 東北地方の雨マークは前日まで消えず、必然的に八ヶ岳ハイクに決定。 過去に2度行っているが一部のみ。最近は人気の山だけに混みそうってことで敬遠していた。 しかし6月だし普通の週末絡みなので静かな山が楽しめそうと期待した。 今回の旅に際しては、EASY HIKINGの“八ヶ岳南北大縦走”を読み込んで臨んだ。 初日の目的地、白駒池まではCT9時間程度。まだ日のある18:30着のためにはAMスタートが必須。 がしかし、蓼科ロープウェイの起点である蓼科牧場へのアクセスが都合の良い時間にはない。新宿から直行の高速バスは14:00過ぎの到着で遅い。佐久平からのバスは11:30着もやや遅く新幹線代も痛い。茅野からのバスは10:20頃に蓼科牧場近くの東白樺湖止まりで歩いて30分位かかるらしく、舗装路歩きの負担も初っ端からかかる…。うーん…。 7:00のあずさ始発で茅野に向かい、バスで東白樺湖下車。舗装路歩きで10分、早速「たばた茶屋」という蕎麦屋を見つけて、計画外の腹ごしらえ。美味い。 再びの舗装路歩き。歩けども歩けども着かない。30分経っても着かない。結局1時間近く歩いて到着は11:30。佐久平からのバスと変わらない…。しかも疲労は蓄積された。 今回は2泊3日を公称25L程度のバックパックで臨む。山と道ONEとZimmerBuilt PIKA PACK。 このクラスの容量で2泊3日は初めて。小さな初体験だけどそれが楽しい。 (※実際には共に35L弱は入る。) 蓼科山の登りは列をなす数組のツアー客を追い抜くために自ずとペースアップ。蓼科山荘に着く頃にはすでに疲労困憊…。前日までの1週間の仕事疲れと合わせてグダグダな感じ。当然、蓼科山頂はパス。 天祥寺原への下りがウェットなそこそこの急斜面。スリップを繰り返し、河原歩きも歩幅が合わず。。。 進みたい気持ちに反して、遅々として進まないことにイライラしていた。1時間程度続いたころには、カラダもココロも折れていた。序盤でこんなことは珍しい。北八ヶ岳って優しいトレイルじゃなかったの? 意外にも、天祥寺原は良いトコロ。一瞬気分が晴れる。 だけど右手に見える北横岳に登り返して、その先を歩き続ける気力はもう無い。 同じく折れている嫁と決めた選択肢は3つ。 ① 北横岳まで頑張って登って、北八ヶ岳ロープウェイで下山後、帰る。 ② ①で近隣の宿に泊まり翌日、霧ヶ峰・美ヶ原へのんびりハイク。 ③ 最寄りの双子池にとりあえずテント泊し、明日の気分次第で。 一体どうしたんだろうってくらいに弱気の虫が出た。1人なら間違いなく帰ってた。 結論は双子池へ。ホッとしたのも含め、いつもの歩みの早さはなくトボトボとコースタイム以下で・・・。 でも良い道。 双子池ヒュッテ到着。14:30過ぎにテント場に着くなんて最近は記憶にない。 湖畔に点在する個室感のあるテン場には2-3張が既に張ってあったが、良さげな場所はまだまだ残っていた。 さすがに時間を持て余すことを懸念した。暇だから先に進む手段を探した。せっかくの連休で3日間山に浸れる機会はそうそうないのだからとも言い聞かせながら。 明日に可能性を繋げるには、白駒池まで行くべきだ。現在地からは時間と体力を考えると、フラットな大河原林道で3時間、麦草峠に向かう道しか現実的ではない。つまりは、北八ヶ岳の主要な山の全てのピークを通らないことになる。それはそれで面白いじゃないか。 そうと決めたら15:00再出発。林道をジョグ。ゆるくだりの道は歩みを進めてくれる。 途中、雨池に向かう道標がことごとく通行止めを示していたが、林道っぽいのが続いていたので迷わず進む。この林道をひたすら道なりに進めば雨池につくはずだ。 しかし突然、「雨池方面は右に曲がり登山道に入る」道標が現われた。そして我々が進む林道方向は「うそのくち集落方面」だという。。。道間違いに再び心が折れて悪態をついた。何だか今日はいつに増してメンタルが弱い。しかも雨池方面の看板折れてるし。 仕方ないから地図上の「廃道」を登り返し雨池方面に向かう。最初こそ登りだが思いのほかゆるく静かで整備のされている良い道。不幸中の幸い。 (※実際には2012年途中からはこの廃道がスタンダードなのだという。もともとの林道は落石危険から通行止めらしい。ちなみに僕らが持っていたのは2012年版で載っていない。) 雨池はオアシス。気持ちいい。 雨池からはフラットな木道・林道と苔の森を繰り返し麦草峠まで約1時間の道程。いい道が続く。 安心感をくれる麦草峠を通過。ここまで来ると、気持ち的には到着したも同然。 18:00前に青苔荘で受付を済まし、白駒池キャンプ指定地へ。 テン場が混まないことを想定し、フープラ4で来た。来月以降はテン場の混雑を想定しソロ×2になるだろう。 アルファ米と角煮入りラーメンでお腹を満たし、20:00頃に就寝。 今回は8℃を想定し、OMMのMountainRaid1.6を初使用。 下半身は短パン・ニーウォーマー・ダウンパンツ、上半身はウール半袖T・CAP4フーディー・ULダウンシャツ。 明け方の気温5℃でギリギリ快眠な感じ。但し、不安に感じたのは行動時間の割に食事が貧相だったせいもあるだろう。
by takemicchy
| 2014-06-17 20:45
| 八ヶ岳
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