2011年 11月 29日
初めてのタープ泊。しかもソロ。やってみた。 写真は幕営地での楽しんでます風の一枚。 不意にタープが届くのに2ヶ月かかってしまったせいで、12月も間近になり、もうじき奥多摩にも雪の便りが届きそうなくらいに寒くなってしまった。 11月末の土日は終始晴れの予報。天気jpによる丹波山村の予想最低気温はマイナス2度と寒そうだが、防寒対策をしてデビューしてみよう。 と思い立ったのは前日で仕事を抜け出し、近くの山の店ジャンダルムにAMKシートと尾西の白飯を調達に。帰りには食材の買い出しをして、だらだらとパッキングを終えたのはAM1:30頃。いいんです。明日は9:00起きだから。目的はタープ泊。日暮れ前に適地に到着すればよい。昼過ぎにハイクアップすれば十分でしょ。あとは目的地をどこにするかは起きてから考えよう。 10:47発の新宿発で奥多摩へ向かう。 12:30の峰谷行きに乗る。 峰谷で下りたのは3人。僕以外の2人は男性ペアで鷹ノ巣避難小屋泊とのこと。一人はMLVのスピンザックを背負うZpoleとかモンテインとかのU.L.装備の人。ここでは挨拶程度だった。 まずは奥集落へ向かう。今日は浅間尾根から鷹ノ巣方面へ登る。 冬装備の自分にしては荷物が軽い。BW6.6kg。PWでも9kg程度だろう。鍋用の生鮮食材や紙パックのワインを持ったが、水が少ないのと幕が軽いのが効いている。 途中、猿に遭遇。奴は前方の木を揺らし、自分の存在を誇示したあと、崖下に落ちるように降りて行った。 奥集落上の登山口前でコンビニおにぎりを補給し、再びゆるっと登る。 浅間神社からフカフカの道が続く。この時期の奥多摩が大好きだ。14時過ぎなのに既に夕暮れみたいな日差し。悪くない。 避難小屋手前の水場は枯れていないかやや不安だったがたっぷり出ていた。一安心してプラティパス1L補給。 鷹ノ巣山避難小屋到着。15:30時点で2張程度。テントは思ったより少ない。 ここでも静かな夜が過ごせそうだ。初タープ泊には逃げ場もあるし、ふさわしいかもしれない。しかし奥多摩小屋方面に向かってみることに。しばらく進むと日が傾いてきた。 このまま進んで奥多摩小屋を目指すのに不安を覚えた。日が暮れる前にビバークだ。やむなくタープを張った。張り方なんて適当。一応風が強かったので煽られないように風の通り道を作ったつもり。ちなみにこの時点で早速、新調したばかりのAMKシートは小枝でブッスブスに刺され、20か所くらいに穴が開いた。。。 風が気になるが景色のよい南に入り口を向けて張った。夕暮れの空と稜線を眺めながら、鍋をつつく魂胆だ。ここはひょっとして噂のタープ泊の聖地なんだろうか?とか思ってもいたのだが誰もおらずちょっと寂しくもなる。そして不安にも。 ダウン上下を着込んで鍋作り。 停滞スタイルは、MEパウダーデュべ140にパタゴニアR1フーディ、下はMarmotコンパクトダウンパンツでみのむしスタイルになった。 まずは野菜をクッカーで前加熱し、しんなりしたところでフライパンに移す。再度沸騰したところで、豚肉を投入するはずが鍋があったまらない。風で火が安定しないのと燃焼面積のバランスが悪いこと、加えてフタが無いことなど、そもそも食材以外に鍋を作る準備が出来ていないコトに気付く。普段、山で調理をしない不慣れを露呈した。豚バラ肉を入れても肉の赤身が残るまま加熱されない。汁もヌルいままだ。風防代わりに石で囲んでみたり、風上に座って自分が風避けになってみたり、保冷バッグをダクトテープで張り付けたFAKEコジ―を蓋代わりにしてみたり、試行錯誤して。 そのうちそんな行為自体に飽きてきて食べてみる事に。うーん、不味い。ヌルい鍋というものは何ともおいしくない。野菜もアルデンテで噛むとフレッシュで青臭い野菜汁が溢れだす。ピンク色の豚バラもチュルチュルしていてレア感がたまらない。味がどうのは問題ではないのだ。チューブの唐辛子を追加して、辛さでカラダをあっためようとする。食べるのが義務となったこの時点で「薬」だと思って鍋をありがたく頂く。とにかく流し込んだ。 シメのご飯もノッてこないが、尾西の白飯を投入。これは意外と火の通りがよく、奇跡の沸騰となったので、思いのほか食えた。しょうが鍋に唐辛子を投入していたので、ホントにあったまった。唯一の成功だ。 最後に寝酒としてホットワインをつくり一気飲み。普段ワインなんて飲まないのに。ホットワインって言ってもクッカーに移して温めるだけだが、これで合っているのか? 風が冷たくて本を読む気もしないので、19:00頃就寝体制に入る。暗闇かと思ったが視界に入るのは遠くの街の灯りとそれが映し出す稜線。意外だった。悪くない。しかしタープ内にダイレクトに寒風が吹き込む。風があっても吹き飛ばされないように風の通り道を作ったつもりだか、耐風性は上がったのだろうが、寒風が顔を直撃し就寝環境は悪化した。 我慢すること3時間。直接当る風の感覚に耐えきれず、入り口を真逆に建て直す。 街の灯りが眩しい。夜なのに真っ暗じゃない。星もキレイだ。オリオン座なんかがくっきり見えている。思いのほか温かい。きっとプラス温度だろう。夜空の向こうに富士山のシルエットが見える。黒富士とでも呼ぶべきか。写真撮影を試みるが僕の腕とカメラではちっとも写らない。星も富士も街の灯りも…。これが精いっぱい。 CX1だからやりようによってはもう少しとれるはずだが。2年以上使っていて出来ないのだから、覚えようとする意欲が無いのかも。でも星とか撮ってみたい。帰ったら設定とかいじってみよう。 入り口を風下に建て直した幕は、相変わらず風でバタバタするものの、タープ内に風は吹き込まず、体感温度が格段に上がり快適だ。これは熟睡出来そうだ。 ごはんのときもこうすれば良かった。。。
by takemicchy
| 2011-11-29 00:14
| 奥多摩
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Comments(14)
僕もこの間寝に行きましたが本当静かで良い場所ですよね。
また行こうかなと思っていますよ。 僕のタープ泊デビューはまた暖かくなってからにしてみます(笑
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カイ
at 2011-11-29 08:00
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タープ、想像より狭いですねw
追い付いて尾根で幕営したかったなー。テントレスで枯葉集めてビビィ寝してましたがうすら寒ったw グランドシートは場所によって一発穴あきだから花屋さんや園芸店でフィルムをロールで分けてもらって2枚持ち歩いてます。 次回こそ合流したいですねーw
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at 2011-11-29 20:29
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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takemicchy at 2011-11-29 23:30
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takemicchy at 2011-11-29 23:33
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takemicchy at 2011-11-29 23:39
ヒッキ―様
若造の生意気、申し訳ございません。 峰谷のバスに乗った時からずーっと気になっていました。 ひょっとしたら35Lにシェルターorタープが入っているんじゃないかって。 やっぱりシャングリラ1が入っていようとは。。。 2日で3回出会うなんて奇跡はビックリしました。 MLVの現物、初めて見た感動、背負ってふわりとした感覚、クセになりそうと思って、50Lへの期待が膨らんで仕方ありません。 是非、今度ご一緒させてください。
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jackieboyslim
at 2011-11-30 00:07
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聖地でタープ泊デビューおめでとうございますw
8×10はシェルターですよ。 男は黙って5×8ですw シャンフェス改め「チーム5×8」発足させますかw まぁ、僕も雪降ったらシャン1なのでみんなでお鍋しに行きましょう。
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AkinoriMurakami
at 2011-11-30 00:18
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以前はコメントありがとうございました。
過去に遡ってほとんど読んでいたのですが かなり僕ら夫婦とかぶっているのでビックリしました。 奥さんがテラノバというのも…、 尾瀬で泊まったのもたぶん同じ場所…、 白馬、雲ノ平、近い場所かなりかすめており… ソロテント連結の為にタープというのも同じ発想…。 同じ時代に同じものにハマると思考回路が似るのでしょうか。 ビックリした共に妙な親近感です。 タープ泊は最高ですよね。 そろそろ季節的に厳しくなってきましたが…。
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takemicchy at 2011-12-01 00:23
jackieさん
最初から決めてました(往年の名台詞)。 やはりあそこが聖地でしたか。聖地巡礼あこがれてました。 「チーム5×8」なんか骨太で野性が目覚めそうな感じ(笑)。 シャン鍋したいです。今度こそ美味しいのつくるんだ!
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takemicchy at 2011-12-01 00:29
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takemicchy at 2011-12-01 00:51
yama-osonさん
初タープ泊は、シャン1とタープ持っていこうと思っていました。 OSONさんの“テントを側溝に埋める”記事を拝見するまでは(笑)。 あの記事拝見してシャン1持って行くのやめました。。。 そうなんですよね。 時期、山域がいずれもニアミスしており、尾瀬のイスとテーブルのリビングなんかにもびっくりでした。 きっと、もっとかぶっている気がします。 嫁も“非”山ガールを志向しているようです。 ま、僕より歩けるんですけど。。。 僕は山ガール系男子ハイカーを目指します(笑) どこかでお会いできること楽しみにしています。
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yama-oson at 2011-12-01 01:25
でも保険で持っていきたくなりますよね。特に最初は。
もしかしたら常に2つ持っておいて"天気の良い日はタープ泊"なんていう ゆるゆるな感じでもいいかな〜とも思いました。 ULどころのさわぎではなくなりますけども。 かなりかぶってますよね。 尾瀬の椅子とテーブルも完全に同じものです。 僕がタープ泊して水に浸かったところです。 山ガールというのはイメージが良くないですよね。 森ガールの"ゆるふわもふもふ"のイメージを受け継いでるというか。 うちも奥さんのほうが歩けるのですが、なんとか負けじと頑張っています。 いつか、どこかでお会いする気がします〜。
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takemicchy at 2011-12-03 01:15
yama-osonさん
むしろ是非ご一緒したいです~。 山の先駆者から見ると、 若造なんて「山ボーイ」なんて揶揄されてるのかなぁって思ったり。 U.L.を志向しながらもL.W.止まりの僕は、 いつ、何を以って「僕、U.L.です。」って言えるのでしょう。。。 |
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