2012年 01月 09日
2012年初ハイク。 大菩薩連嶺の南を東から西へ日帰り縦走してみようと。 CT9:00の道程。 写真は雁ヶ腹摺山から大峠に下る途中、富士山から右に赤石・聖、白根三山へ繋がる南アルプスの壁。手前の緑の稜線は大菩薩嶺から続く、湯ノ沢峠から南西に続く稜線。 晴天の予想される2012年初ハイクゆえ富士山が拝めるコースがよかった。 加えて、いつもと違う(奥多摩・高尾以外)場所に行きたかった。 交通費@4,000円程度で行けるエリアは丹沢か大菩薩だった。 地図や雑誌を見ながら目に留まったのはヤマケイJOYの2010年春号TOKYO ALPS特集にある雁ヶ腹摺山だった。好展望のロングコースとある。 大月駅からタクシーで2,500円で金山鉱泉に到着。8:20登山開始。 寒いのでダウンを着たまま10分程の林道歩き。 沢沿いの道を進む。 何度も沢を渡る。橋が整備されているので問題ないが登るにしたがい、沢や橋が所々凍っていた。嫁はとある凍結した1つの橋を渡るのに2-3分間フリーズしていた。 金山峠の稜線へ抜ける急登へ。 その後林道歩きを経て3度目の林道に出る。ここを20分程それると地図に展望良いと記載のある姥子山があるらしい。普段なら行かないのだが秀麗富嶽十二景というフレーズに惹かれ行ってみた。広くない山頂からの景色はこんな感じで平凡。富士山が見えるというそれだけ。つまり30分程のロスに終わる。 気を取り直して進むと白樺平。ここから雁ヶ腹摺山までは山梨県森林100選の森らしい。結構な登りだが太陽のあたる雰囲気のいい道が続く。 山頂が近づくとフラットな気持ちのいい道に。 3:20で雁ヶ腹摺山山頂到着(CTは4:30)。ここで富士見のおにぎり休憩。ここからの富士山は旧500円札の絵柄になったらしい。旧500円札って言われてもねぇ。しかし抜群に綺麗な富士山だ。気温は-4℃と冷えるのでダウンを着込む。 11:50再出発。富士を正面に見ながら歩く。 大峠にむけていったん下る。1,800m超の雁ヶ腹摺山から1,500m超の大峠に下るのはもったいない感じがするが道は快適すぎる。ちなみにここまで誰にも会っていない。この景色独り(二人)占め。 右に見えるピークがこれから向かう黒岳。そこから左に見える草原風のところが白谷丸。あそこの展望は期待できそう。楽しみだ。奥は南アルプスの壁。 水って流れながら凍るんだね。これ、カチンコチンに凍ってます。 大峠で4度目の林道にでる。急登に備えR1を脱ぎアミノバイタルを補給した。 黒岳へむけては500m登るのでそれなりの斜度。 北側斜面には雪が残るが問題無いレベル。しばらく雪が降っていなかったからね。でも降った後は残るんだろう。 黒岳山頂で男性3人のデイハイカーに出会う。レインシェル上下を着込んだ冬使用の彼らは我々の薄着っぷりを冷やかな目で見ていた。(気がする。と嫁が言っていた。) 眺望のない黒岳山頂はスルーし先へ進む。展望のよいとされる白谷丸に抜けるべく。 ここは広い樹林帯のフカフカのフラットだ。 開放感のある稜線に出る。白谷丸だ。 最高の景色。 富士山はもちろん、南アルプスや八ヶ岳もくっきり見える。右が八ヶ岳、その左には甲斐駒、白根三山だろう。 湯ノ沢峠方面は右の道だが、左に見える小ピークで昼食とする。 築地折峰BAKERSのあんパンと無印バウムのランチ。 気温は低いがお天道様でポカポカしている。風もない。ここは南方向に富士、東には丹沢を見下ろし、北東方向には奥多摩までを一望できる。雲取からの石尾根もクリアに見えた。 この場所スゴイ。さっきのフラットで行き倒れ、翌朝ここで朝日を見るなんて。。。 14:00過ぎなので日が落ちないうちに下山するため再出発。ここからは笹の道をゆっくりと下る。 湯ノ沢峠避難小屋。何やらおじさんおばさんの声が賑やかだ。 ガラッとドアを開けて、中を除くと6人組の年配宴会集団と若い男子2人組がそれぞれ鍋をはじめていた。その目は「あなたたちの場所は無いわよ」って言っていた。賑やかな6人組は確実に。若い男子2人組は何を思っていたのだろう。でもこういう光景に出くわすと避難小屋泊からは気持ちが遠のいてしまう。。。 ここからは日の当らない雪の残る笹の道をかき分けて下りる。 これ、下りの沢沿いの登山道。登山道に流れ出した沢水が凍っている。 こういうときマイクロスパイクをつけた方がいいんだろうな。きっと。 こちらは沢の本流。表面が凍っていてその下を水が流れる。標高が下がったがここは日の当らない沢筋。気温は-6℃。 林道復帰も見事な凍結っぷり。 見事な廃屋脇を通りながら、1時間程度の舗装路歩き。 16:00過ぎ、やまと天目山温泉到着。 温泉に30分以上浸かりっぱなしで冷え切った体を芯まで温め、家路に着きました。 今日は終始マイナス温度帯でのハイクとなったが晴天だったこと含め、上着はfinetrackスキンメッシュ+キャプ3+R1(脱いだり着たり)+ウインドシェル(GOLITE ETHER JK)、下はサポートタイツ+スマートウール+短パンで乗り切ることが出来た。 2012年初ハイクは2度の登り(累計1,700m)があったものの見事な眺望を得られた。デイハイクで得られた眺望の中ではトップクラスだと思う。おまけに出会ったハイカーは3組5名と極めて静かな山を楽しめた。冬季で林道が通行止めのためだろう。冬の時期にもう一度この山域に来たい。雪が無い前提で。このコース、逆回りは雁ヶ腹摺山から金山鉱泉までのザレ場のある下りはいやらしく確実に膝にくるだろう。 大菩薩の南を東西に歩いた。以前に大菩薩嶺から牛ノ寝通りを小菅まで東西に歩いたことがある。 今度はTOPの写真にある大菩薩嶺から南北に続く稜線を歩いてみたくなった。大菩薩嶺から笹子雁ヶ腹摺山までを1泊2日で比較的なだらかな稜線歩きだろう。何なら笠取山や鶏冠山からスタートすることも可能だ。 ちなみにこの日はJRのホリデーパス2,300円をフル活用させてもらった。 これを使えば大月方面の山への交通費も奥多摩プライスで行ける。ありがたい。
by takemicchy
| 2012-01-09 21:33
| 大菩薩
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Comments(7)
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AkinoriMurakami
at 2012-01-09 23:46
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白谷丸と休憩ポイントはほんとに良さそうな場所ですねー!
今度行ってみます。 大菩薩あたりのなだらかな稜線歩きは良さそうですよね。 僕も1〜2泊で行ってみたいと思ってました〜。 機会があったらぜひご一緒させて下さ〜い。
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4枚目の写真がスゴいですね、メチャクチャ怖そう。
この辺り、タクシー使うと結構上まで行けちゃいますよね(林道が無事であれば)。4人くらいで行けば意外と安く済むんで、美味しいもの背負って、タープはってムニャムニャムニャ…
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takemicchy at 2012-01-10 20:45
Akinoriさん
南北に伸びる稜線は穏やかで良さげでしたよ~。林道が通行止めの時期の方が混まなくていいですね。小菅や丹波からもありかも。行きましょ! booさん ムニャムニャいいですね。この界隈、冬は林道ゲート閉まってるんですね。とは言え、1000m位までは行けちゃいますけど。ムニャりましょう!
9時間〜!二人とも健脚ですね。
僕は6時間くらいがベストで、7〜8時間だとなかなかキツイ、 9時間だと避けたい、って感じになっています〜。 新年ハイク…誰かが音頭を取らないと実現しなさそうですね(笑)。
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takemicchy at 2012-01-11 22:31
お二人共に歩きますね!!
僕も避難小屋泊は無理ですかね...勿論小屋泊も無理なのです...
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takemicchy at 2012-01-17 23:16
yusukeさん
わかりますよ~。 でも去年、無知な中、雪の奥多摩小屋に泊まった時は、 小屋に駆け込み温まらせてもらって、お客さんゼロだったので、 本気でそのまま泊まろうかと悩みました。 ひどい雨とかエライ寒さの時には、 混んでなければありかも知れませんね。 |
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