2012年 07月 21日
海の日3連休の後半、がんばらない森林限界超えの山寝を求めて木曽駒ヶ岳に行くことに。 天気とか混雑が懸念されるが…。 写真は木曽駒ケ岳頂上山荘テン場にて。ガスガスでテンション上がらない感じ。。。 テント場が木曽駒ヶ岳頂上山荘1箇所にしかない中央アルプス。テント泊縦走がしにくく、加えて観光客でロープウェイが混雑するとの噂や東京からは電車のアクセスが悪かったりでなかなか選択肢に入らない山域だった。 決め手となったのは朝発のバス便の存在だった。軽く歩いて山で寝るのが目的で千畳敷から木曽駒ヶ岳まではCT2時間弱ならゆっくり出て多少の渋滞や混雑があっても何てことないだろう。2900mでの山寝は汗かきで虫を寄せ付ける僕にはこの時期、奥多摩でのそれに比べて快適だろう。 今回、片道2時間にみたない行程であることから荷物を極力減らし、嫁はBlackDiamondのRPMにソロ装備を詰めこみU.L.またはミニマムハイカースタイルで臨む。男らしい。外付けはMLVマット90cmカット。 新宿西口から高速バスに乗り込む。登山口へ向かうバス=深夜バスと思いこんでいたので敬遠していたが朝なら大丈夫。寝れない心配は無い。しかもこの日は運よく空いてるし3列シートだし快適そのもの。バスとロープウェイの往復で1人10,000円は感動プライス。 渋滞で予定より2時間程遅れて駒ヶ根インター到着。ロープウェイ乗り場行きの路線バスに乗り継ぎ、1600m超のしらび平からロープウェイで2600m超の千畳敷へ向かう。 混雑とは無縁だった。それも納得の外は小雨混じりの霧だ…。視界は無いに等しい。 行こか戻ろか迷いつつ、ホテル千畳敷の食堂で名物ソースカツ丼を食べながら天気と相談。わざわざ来て歩かず帰るのももったいないので、あまりに酷い場合は引き返すことも視野に出発の準備を整える。 視界は全く開けないが、帰って来る人達にズブ濡れの人はいない。14:00過ぎに雨具を着て出発。この日のCTは2:00弱。ゆっくり歩いても16:00前には木曽駒ヶ岳頂上山荘に到着できるだろう。 千畳敷カールの雪渓を抜ける。でもこの霧ではどこが千畳敷カールなのかもよくわからない。。。 奥に少しだけ晴れ間が見える。吉兆であってほしい。 真っ白な中、八丁坂をうねうねと進む。整備の行き届いた道だ。 程無く稜線にでるが依然真っ白。宝剣山荘など3軒程の建屋を通過する。高度感も開放感もない眺望ゼロの中では立ち寄る好奇心も薄れている。テンション上がらないんだ。。。 でもテン場で夕陽の頃には晴れてくれるだろうなんて期待しながら進む。 稜線を行く。晴れていたらさぞかし気持ちいいだろうに…。 唯一、いたるところに何らかの花が咲いているのには和んだけど。 中岳山頂をスルー。 あっという間に頂上山荘に到着。とぼとぼ歩いたつもりだったが、1時間で着いてしまった。テントは既に15張程。 推定15m/s超の強風の中、2張のテント設営にかかるも手こずり、1時間近く要した。 岩場で飛ばされた嫁のレーザーコンペティションはポールスリーブに損傷を負った…。痛々しい。リペアしよう。。。 果たして今日、この雪渓脇のテント場で夕陽は見られるのだろうか? 晴天の元、山頂で食べるつもりだったビールとパンをテント内で流しこむ。 僕のソーラーフォトンはフレームがしなりまくっている。中に居ても壁面がカラダを動かすほどにブチ当たってくる…。 前室も狭く、靴も横並びには置けず調理もしない方が良さそうだ。でも軽さを考えると許容できるし、雨が予想される日には積極活用したい。ただ、風には決して強くない。 酔いが回って、フライを雨が叩くのを眺めながらいつのまにか昼寝。 18時頃に目覚め、やることも無いので晩御飯をと思うが、14時前にソースカツ丼を食べたのでお腹も空かず、無印バウムとカップスープを流しこみ19時就寝。 この日は最後まで晴れ間は出てくれなかった…。眺望ゼロは面白くない。。。 明日に期待。朝起きたら感動モノの朝日が欲しい。そして木曽駒山頂でパンとコーヒー飲むんだ。 翌朝4時起床。時折強い突風でテントが揺らされ2-3度目が覚めるも、総じてよく寝れた。雨風とテントの狭さから結露が寝袋を濡らしていた。今日は帰るだけだから構わないが長期縦走の際はビビィを持とう。ただインナーの結露自体はダブルウォールだけにシャン1のそれに比べはるかに少なく感じた。 外を見ると雨は止んでいるが依然真っ白…。 木曽駒ヶ岳山頂で朝日見ながら朝食なんて考えていたが行く気が失せて2度寝に突入。その後パンをコーヒーで流しこみ、そそくさと不貞腐れる気持ちをおさえ撤収。 撤収後のテン場。岩場かと思いきや意外とペグが刺さる。石との組合せで非自立でも余裕で設置が可能だろう。比較的フラットで適度な間隔で一定の広さがあり整備されたテン場だった。 相変わらずの真っ白な眺望ゼロの世界はちっとも楽しくない。しかし登ってくる人達は結構多く30人位とすれ違った。早い時間に下山する僕達を見て悪天候で引き返してきた人と何度も間違われた。 7:00千畳敷発のロープウェイでしらび平に下りる。雨と霧と汗ですっかりカメラのレンズが曇っている。 下界では天気予報通りの快晴。うらめしい限り。 予約していた時刻より1時間早い7:50駒ヶ根インター発の高速バスで帰路についた。 帰りの高速バスの車窓から見た南アルプス、特に白根三山は雲の上で快晴だろう。南にすべきだったか。緑濃く雄々しい南アルプスに今年はいくぞと心に誓った。 今回の山は100点満点中、1点だった。視界ゼロの眺望を楽しめない高山は平地と変わらない。しかもテントを損傷したし。 同じ日、奥多摩は晴れていたと聞く。山域よりも天気優先が吉なのかもしれない。。。 中央アルプスは何も語れない。。。真っ白だったよ。って以外には。
by takemicchy
| 2012-07-21 10:32
| 山
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Comments(8)
出た。コレが1点ハイクですね。
でもこの連休は仕方なかったですね。 しかし奥さんの装備、本当男らしい...
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yama-oson
at 2012-07-24 01:43
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AkinoriMurakami
at 2012-07-24 08:18
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みなさんのブログを見てみると、どうやら一番地味な奥多摩を歩いた僕が実は一番の勝ち組だったみたいですね。
それにしても夫婦でテラノバとはすげーかっこいいですね〜!
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takemicchy at 2012-07-25 23:06
kuroさん
1点は高速バスが3列シートだったポイントなんです。 しかし嫁の装備には嫉妬しますよ。。僕もIONを試みたんですが外付け不可のため断念しました。 osonさん 雲に突入しなかったosonさんの判断は正しかったですよ。 だってホントに何も見えないんだもん。。。 ロープウェイ上の駅でご飯食べてそのまま戻って麓でキャンプもありだったかも。 Akinoriさん 確実に勝ち組ですよ。ここまでガスガスだと「虫」を選びますね。 テラノバ、軽さを得ると耐久性は失うということも痛感しました。 虫がいなけりゃ、雑に扱えるシャン1がベストシェルターということを痛感しました。
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moere
at 2012-09-04 00:01
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テラノバで検索していたら、アレ?と気になって見に来ました。この日、私もここにいたもので。テラノバ、覚えてます。ほとんど耐風テストの世界でしたよね。トイレ以外外には出ませんでした(笑)。
16日は9時半くらいからは晴れて暑いくらいになってましたよ。宝剣岳も寄って下山しました。 ちょっとVAUDEとか軽量テントを物色していますが、稜線でああなると中々厳しいのですね、、参考になりました。
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takemicchy at 2012-09-05 23:15
moereさん
そうでしたか!あの日はいつ晴れるかという期待を見事に裏切ってくれた日でしたね。。。 9時半くらいから晴れたんですね~。もうちょっと我慢するんだったなぁ。。。 LaserCompetitionは設営時に飛ばされさえしなければ、軽量テントの中ではかなり荒天に強いと思います。ガイラインだけは2mmのものに変更していますが。因みにSolarシリーズは弱いです(笑。
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at 2012-09-09 00:37
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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takemicchy at 2012-09-10 22:43
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