2013年 07月 28日
札幌出張ついでに、大雪山へ日帰りトレランに向かう。 2年前に旭岳ー黒岳を北鎮岳経由で縦走していたので、今回はまだ見ぬ北海岳からトムラウシ方向へ白雲岳までをピストンしようと。 森林限界越えの極上の稜線をゆるランするなんて最高の避暑だ。 白雲岳分岐から白雲岳に向かう。 パタゴニアMLCに仕事道具に加えて、トレランザックとシューズを詰め込んだ。30Lの容量で背負える無敵の出張カバンだ。 金曜日の仕事から解放されて、嫁合流し、札幌での晩メシは室蘭焼鳥 男吉で。北海道での焼鳥の定番は、豚精肉タレ。ビールにも白飯にも合う。 土曜日の朝イチ6:52分発のJRスーパーカムイ号で旭川に向かう。旭川着は8:20。タクシー交渉は1台目で成功し、9:20旭岳ロープウェイ山麓駅着後に一気に1650mへ。まずは旭岳に向けて9:45ハイク開始。 ちなみに札幌からの旭岳アクセスは、7:00発の高速バスと旭川からの旭岳温泉行きバスで3200円で行けるが、ハイクスタートが11:30になってしまう。今回は森林限界越えに長く滞在したいので時間を優先した。 今日のルートは姿見駅から旭岳、北海岳を経由し、白雲岳をピストンするハイクのCT13時間強の道程。帰りのバスが17:12発なので、休憩込みで7時間での走破がマスト。 旭岳山頂まではパワーハイクで1時間。CTの40%弱で順調に進めた。 山頂は雲の中だったが多くの日帰り登山者で賑わっていたのでスルーし、裏旭の急斜面を滑り落ち、雪溪を下る。霧と風が出ると一気に冷えるのでアームカバーを装着。 ザレた急斜面と雪溪には、ソールの凹凸フラット目かつ非ゴアのナチュラルランニングシューズ、BROOKS pure gritは向かない…。早くも濡れた…。 裏旭キャンプ指定地には早くも3張のテント。雪溪脇のここは夜冷えるだろう。でも気持ち良さそうな場所。 間宮分岐へ向けて登った後は、やや登り返すが、殆ど走れるトレイルが続く。 振り返ると裏旭の雪溪。 最高に気持ちいい。止まるタイミングが見つからない。 間宮分岐からは御鉢平を左に見ながら北海岳方面にゆる下る。引き続き走れるトレイル。極上のフラットな稜線。晴れ予報ながら、曇り空になってきたが、視界ははっきりしているので、景色を堪能できて日照りの疲労は無く、走るには適している。ぐんぐん進める。黒岳もはっきりと見えている。 北海岳からも極上で広大な高原に縫われたトレイルを行く。色んな花が咲いていた。 白雲岳分岐手前の雪溪を渡る。 ココから見る烏帽子岳の存在感がすごく印象的。カッコいい。まだまだ知らない山がたくさんある。だから山は飽きないんだな。 トムラウシ縦走と思われる重装備の人達。この日は合わせて30人くらいはいたと思う。白雲岳避難小屋のテント場は賑わうのだろう。 白雲岳分岐から白雲岳方面に向かう。 これまた極上。森林限界越えの高原歩きの非日常感はハンパない。 白雲岳山頂まであと5分位のところで、山頂まで登るのが億劫になって引き返そうかなと思った自分にビックリした。別に引き返してもいいんだけど、白雲岳手前ピストンとかって中途半端で達成感ないのに何で思ったのだろう。。 12:40頃到着。CTの半分以下の約3時間で到着は順調。前日に購入したパンとフォカッチャの昼食を水で流し込む。なかなか雲が晴れないが旭岳を眺めながら束の間の休憩。 帰りは16:45発のロープウェイに間に合わせなければOK。4時間あれば十分だろう。早く着けば温泉もありだ。 花とか興味ないけど、ここまでたくさん綺麗に咲いてるとさすがに気になる。 極上のフラットを戻る。曇りがちの空模様が続いたが快適な気候だ。 おそらく11時着のバスで来た人たちが、この時間に間宮分岐-白雲岳分岐間を多く歩いていた。 唯一合ったトレランの人達は北海道警察の若手だった。練習なのか訓練なのだろう。 野性のキタキツネがあらわれた。悠然と歩くその姿は孤高な感じがしてカッコよかった。一瞬イヌとかオオカミかと思ってビビった。。 裏旭のキャンプ指定地にはテントが5張に増えていたが、白雲岳避難小屋の比ではなさそう。ここでは静かな夜を過ごせそうだ。 裏旭の雪渓と、ザレた急登には時間と体力を要した。後半にこの登りは堪える。 霧の中、雪渓に吹く風は寒く、気温8℃。体の芯まで冷えていた。 外国人の若年ソロハイカーから「この霧の中、裏旭のキャンプ場は見つかられるか?」と聞かれたので、「雪渓を過ぎたトレイル上から左を見るとあらわれるから注意して見て!」と片言の英語で答えたつもり。比較的オールドスタイルの装備で、このままポパイのハイキング特集とかに出てきそうなスタイル。 日本に来てわざわざ山を歩いてくれるなんて嬉しい。それほどの山が日本にはあるってことなんだろう。 6時間走ったり歩いたりした後の旭岳からの下りは走る気がせず、慎重に歩いて下る。ほぼ下山の頃、再び晴れ間が出てきた。雨に降られずよかった。 20km6時間の山旅を終えた。走るようになってから山の自由度を増した事を実感。 温泉に入り、バスで旭川市内へ戻り、大黒屋のジンギスカンへ向かう。ここは北海道出身の僕が一番うまいと思うジンギスカン屋だ。店のコンセプトは「絶対に家では食べられないクォリティのジンギスカンを@3,000円以下で食べさせる」。山を走った後に美味くないはずが無い。 高速バスで熟睡し、札幌の実家に向かいながら、夏山に思いを馳せた。
by takemicchy
| 2013-07-28 13:35
| 北海道
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Comments(2)
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cozy
at 2013-07-28 20:50
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男吉! 昔レモンサワーがめちゃくちゃ旨かった!
今はレモン果汁が変わっちゃったようだけど… でも豚精は変わらず旨い! しかし奥さん、黒ずくめで速そうだなあ… 取り留めなくてすいません。ではまた。
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takemicchy at 2013-07-31 00:18
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