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2013年 08月 18日

2013.8.14-16 南ア南部を南下する旅(鳥倉-畑薙ダム)day1

お盆休みは混みそうな北アルプスを避け、まだ見ぬ南アルプスの南部に向かう。
アップダウンは厳しそうだが、静かな山旅を期待した。
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写真は夕方、荒川岳から下る途中、赤石岳の巨体に驚き、今日のゴール荒川小屋が見えてホッとする。



行程は3日間で、以下の約50kmをシェルター泊装備で歩く。
結構ハードな行程なので、体調や気分によっては4日目も視野に入れる。

day1:鳥倉登山口-荒川小屋(CT12:45)
day2:荒川小屋-聖平小屋(CT12:05)
day3:聖平小屋-畑薙ダム(CT9:25)
(またはday3を茶臼小屋泊の光岳ピストンにし、day4に下山。)
※通常の気持ちの良いハイキングは、1泊目:高山裏避難小屋、2泊目:百間洞山の家、3泊目:茶臼小屋が適していると思う。
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13日の仕事をPM休。夏休みの始まり。高速バスで飯田に前泊に向かう。
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飯田の名店、嘉藤治で信州牛の炭火焼など。ホントいい店。
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飯田駅を朝5:45発の快速みすず長野行に乗り、伊那大島駅へ。鳥倉までは2時間弱のバス旅で、本日の行動時間の長さを考えると座って移動したかった。混雑を予想して1本早い電車で移動。
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6:10過ぎに伊那大島駅着(無人)。バス待ち。僕ら以外に誰もいない。あれ?行列とかないの?
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満席になることもあるという6:45出発の鳥倉行きのマイクロバスには僕たち含め5人(他3人はソロ男性)しか乗らない。やや拍子抜けしたがホッとした。やはり静かな山域なんだろうか?同時に以前から抱いていた南ア南部のイメージ「質実剛健」「ヘビーデューティー」という言葉が頭に浮かんだ。

8:50頃、鳥倉登山口から登り始める。三伏峠小屋までは比較的穏やかなで落ち着いた道。「質実剛健」ではない。
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夏場にそれなりに早足は汗が噴き出る。見つけた水場で頭から冷水をかける。
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三伏峠小屋には10:20くらいに到着。CTの半分程度で順調すぎるペース。コンビニおにぎりと小屋で買ったCCレモンをグビっと飲み干し、10分程度の休憩で先へ進む。ココからはTJARのコースをたどることにもなる。
小屋裏のテント場脇を進む。AMの時間帯から盛況で丁度学生のワンゲルも到着していた。ここはアクセスも良く、北部と南部の中継点でもあることからも比較的人気のテン場なのだろう。
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塩見方面と荒川方面の分岐。ここからが南ア中南部に入る。期待が高まる。
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2,500mを超えてもなお樹林帯が続き、烏帽子岳で前で森林限界を超える。左手に塩見岳を見ながらの稜線歩きが続く。
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前上河内岳向けてのハイマツに縫われたトレイル。
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上河内岳山頂フラットでコンビニおにぎり補給。主稜線のルート上にある上河内岳山頂と避難小屋の位置関係はこんな感じ。南ア南部においては避難小屋といえ、管理人が居て軽食や飲料の提供が行われているらしい。
しかしこの日は、日没前に荒川小屋に到着するために、CT13時間弱の行程を遅くとも9時間で進まなければならないため、ややルートを逸れる避難小屋への立ち寄りと調理待ち時間を惜しんだ。ゆとりが欲しいなと思いながらも荒川小屋まで行くぞという前向きな気持ちの方が勝った。
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高山小屋避難小屋までは、下り基調の樹林帯のフラットが続く。終始、早足で進める。
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花の咲く、歩きやすい土のトレイル。そして変化に富むトレイル。
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高山裏避難小屋に14:00到着は極めて順調。8時間の行程を5時間で進めている。順調さの背景には「眺望ありの曇り空」という天候があるだろう。後半はここから600mの登りが待っているため飛ばせないことを想定した十分な貯金だ。
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コーラでも飲みたかったが、あいにく飲料・軽食は全て売り切れとのこと。静かな森に点在するキャンプ場の脇を抜ける。山深い小屋のテント場は今日はお盆にもかかわらず落ち着いていた。
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小屋の主人が荒川方面に20分進んだトレイル上に、細いが冷えて美味しい水場があると教えてくれた。
キンキンに冷えた美味い水だった。荒川方面から高山裏避難小屋に向かう人はここで水を汲んだりカラダを吹いたりして小屋に向かうようだ。ここで南アを10泊11日で縦走しているという40代の穏やかな男性に出会った。易老度から光岳に入り、今日が4日目らしく2年越しで準備したという。羨ましい。でも自分に山中10泊など出来るだろうか?途中で帰りたくなるだろうな。ただ、水場周辺はトラバース道でフラットは無く先に進むしかなかった。

延々と樹林帯の急坂を登る。2,400mからガッツリ登ったつもりが、まだ2,650mだと気付いた時に心が折れそうになった。荒川岳(前岳)は3,068m。この時間帯でどんだけ登らされるのか。。。
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疲労に加えて、地味過ぎて萎えたので行動食の甘いパンを水で流し込む。お腹に食べ物入れて5分休むと少し復活した自分に安心する。しかし、塩見岳の上の雲が怪しい。曇りでも霧でも良いから到着までは雨は降らないでくれ。

森林限界を超えると、荒川カールの登り。晴れていたら圧巻の景色なんだろうな。ひたすら下を見ながら黙々と登り、立ち止まりまた登る。をひたすら繰り返す。
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上から降りてくるハイカーが居る。この時間帯にすれ違う人がいるとは思わなかった。
黄色のOMMサイファースモックにHMGのバックパック、足元はALTRAローンピークのU.L.ハイカー110くんだった。インスタで南アに7泊8日でこの装備で入ることは知っていたのでどこかで会えるかもって思っていたが、どのルートかもわからなかったのでスゴイ偶然!急斜面に腰掛けてしばし会話を楽しむ。元気が出た。
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今日は兎岳避難小屋から高山裏避難小屋までの12時間近い行程を歩くタフな行程だそうだ。
良い山旅を!今度飲みながら南アのレビューしましょう。
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山頂直前の細い岩場の尾根は怖くてガチガチになりながら30度くらいの視野で通過し、荒川前岳の山頂は迷わずスルー。荒川岳は岩々しくて登るには嫌いな山だ。
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後は400mをサクサク下る。
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赤い屋根の荒川小屋が見えた。そして夕陽の晴れ間も見えた。ホッとした。
しかし赤石岳はデカい。何かの本で船のようだと言っていたが確かに巨体だ。これが南ア中南部か。
同時に思った。今日頑張って荒川岳を超えといてよかったと。
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17:30、森林限界のわずか下に建つ荒川小屋に到着。
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テント泊の受付をしシェルター設営。嫁はゲイトウッドケープを初張り。公称30張というキャパにこの日は15張ほどで空いている印象だった。
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小屋番さんに名物荒川カレーをお願いして頂く。小屋泊の人達の食事終了後に小屋の中で食べさせてくれた。実は食べ足りずにカップラーメンを追加しようと聞いたところ、前日までの混雑で売切れており、菓子パンを朝メシ用に追加することにした。
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19:30頃就寝。明日は聖平小屋を目指し5時前には出発したい。

風もなく暖かく静かな夜だった。明け方の気温は12℃くらいだったと思う。
就寝装備は以下の通り。
・寝袋  :モンベルULSSダウンハガー#4
・枕   :COCOONエアコアピロー
・就寝着:パタゴニア キャプリーン4フーディ(上)
      パタゴニア キャプリーン3タイツ(下)
      行動着(アークPhaseSL半袖、スマートウールのパンツ、スマートウール靴下)
・マット :FREELIGHT 100㎝カット

by takemicchy | 2013-08-18 23:46 |  南ア | Comments(4)
Commented by yama-oson at 2013-08-23 11:31 x
110さん!なんか山の妖精のような人ですね(笑)。
南ア、ガッツリ歩きたいな〜なんて思ってましたが、
これを読む限りやはりけっこう渋そうですね。
続き、楽しみにしています〜。
Commented by takemicchy at 2013-08-24 09:49
osonさん

特に初日が渋かった~。曇り空ってのを加味しても渋い。。。
きっと森林限界が高いってのもあるんだろうなぁ。
110くん、疲れた顔一つ見せず笑顔だったなぁ。そういう意味じゃ妖精(笑。
南アで妖精はみんなに元気を振りまいていたんだろうな。
そんなハイカーっていいな。
Commented by 110 at 2013-08-25 09:09 x
僕もお二人に会って元気もらいました!実はだいぶ飽きてました(笑)会えるかも?と思って歩いてたから嬉しかったです。元気をあたえられたかはわからないけど、たくさん挨拶してたくさんの人と話をしましたよ。
OSONさん!妖精なんて照れるな〜。
takemicchyさんのコメント嬉しいです。ありがとうございます!
Commented by takemicchy at 2013-08-26 23:56
110さん

あの日、兎-中盛丸山-赤石-荒川とさんざん山を越えてきていたんですね。。。
その中であの笑顔と余裕はさすがです!
どこで会えるかなって思っていたんですけど、わかりやすいところで会えてよかったです!


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